logo
logo
メールアイコン
ブログタイトル背景画像 ブログタイトル背景画像SP

bane blog
バネブログ

身近な「ばね」を探してみよう!ファインディング・バネ~ハイキング編~

4月に入り、天気が良く温かい日も増えてきました。外出日和なことから休日にはハイキングなどちょっとした遠出をされる方もいるのではないでしょうか?実は、ハイキングの荷物の中にも多くのばねが使われています。

今回は、ハイキングで活躍する「ばね」を写真とともにご紹介します。

・第1弾 ファインディング・バネ~家編~ はこちら

【今回登場するばね】

線ばね
➀弁当箱 ②水筒 ③傘 ④かばん

線ばね①弁当箱

種類線加工品
長さ約160mm
特性蓋が外れないよう固定する

「どういう仕組みで蓋を固定しているの?」

一見、ばねを使っていないように見えますが、この線加工品と呼ばれるワイヤーはステンレス線のばね性(弾性)を利用してお弁当箱の蓋をとめています。ばね性の全くない素材で作ると、力を加えた際に変形したまま形が戻らず、蓋がはめられなかったり、グラグラしてとめられなかったりします。

「どうやってこんな形のばねを作るの?」

ワイヤーフォーミングマシンを使って、様々な方向に少しずつ曲げて作ります。今回の弁当箱のばねのように連続した急な曲げ加工を行うばねは、曲げあとやキズが生じて見た目が悪くなるため、外観部品として使える製品にするためには、高い加工技術と、設計時の工夫が必要です。
また、ばねを留め具として使う際には、ばね性を十分に発揮しながら必要以上に変形させないことも重要になるため、機能を十分に満たしながら加工可能な形状になるよう設計から当社が携わりました。

線ばね➁水筒

種類コイルばね
長さ約11mm
特性ばね性で蓋を閉じる

「どういう仕組みで蓋を開閉しているの?」

蓋を開く時はストローの弾性で蓋が押し上げられるのですが、それが勝手に開かないように、ばねの力でつめを抑えています。この仕組みによって、ワンタッチで蓋を開閉できるようになっています。
開発の際は、ばねが強すぎると蓋が開けにくく、弱すぎると勝手に開いてしまうため、最適な仕様を見つけるまで試作を繰り返しました。

線ばね③傘

種類コイルばね
長さ約30mm
特性ばね性で傘を開く

「どういう仕組みで傘を開閉しているの?」

ジャンプ式の傘はボタン一つで一気に押し広げ、開くことができます。これは、縮んでいたコイルばねが解放された時の力によるものです。閉じる時、軸に仕込まれたコイルばねを手で押し縮める形で圧縮し、手元にある出っ張りに引っかけてロックします。この出っ張り部分にも、板ばねが仕込まれており、何かの拍子に突然傘が開いたりしないようしっかりとロックしています。

傘に使用されるばねは、うまく開く適正のある弾性をもったものであることはもちろんのこと、水のかかる環境で使用されるため、メッキなどの防錆対策も重要になってきます。

線ばね④かばん

種類キックばね
長さ約5mm
特性ばね性で口を閉める

ナスカン(画像右)にもばねが使われています。根元の部分にばねが仕込まれており、力を加えるとナスカンの口を押し開けることができ、手を離すとばねの力で口が閉じます。

身近な「ばね」を探してみよう

今回は合計4種類のばねをご紹介しました。中でも弁当箱と水筒のばねは、当社で開発した経験があるため、つい熱が入ってしまいました(笑)
これらのように「ばね」は渦巻いた形のものだけではありません。そして、今回ご紹介したもの以外にも、見えないところで使われているばねがたくさん存在しています。
形は様々ですが「ばね性を使ったもの」、それらはすべて「ばね」の仲間なのです。そこに気が付けば色んなところに存在しているばねが見つけられると思います。ハイキングに出かける際には、このブログを参考に皆さんもばねを探してみてくださいね。
「見えないところで私たちを支えてくれているばね」を知っていただき、ぐっとばねが身近に感じていただければ幸いです。

次回もお楽しみに!

株式会社光洋は、「つなぐ」「とめる」「しめる」などの様々な用途に使われるばねでお客さまのご要望にお応えします。お困りごとがございましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。
お問い合わせ https://koyo-co.co.jp/contact/

【光洋SNS公式アカウント】

・X(毎日更新中)
https://twitter.com/koyo_spring

・Instagram(日常にあるばねを発見できる、「ばねクイズ」連載中)
https://www.instagram.com/koyo_spring/

・Youtube(製品紹介動画を掲載中)
https://www.youtube.com/@koyo_spring