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バネブログ

光洋の防災・BCPの取り組み

およそ100年前の9月1日に発生した「関東大震災」にちなんで制定された「防災の日」、そしてそれを含む8月30日~9月5日は、防災週間として認定されています。
今年も、6月末からはトカラ列島近海を震源とする地震の頻発や、7月末にはカムチャツカ半島付近の大地震による津波が発生するなど、気の抜けない状況が続いています。

当社は昨年11月、一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会が実施する「国土強靱化団体認証(レジリエンス認証)」において、「事業継続」の認証を取得いたしました。
詳細については過去記事にゆずるとして、今回は、取得以降となる2025年のBCP(事業継続計画)の取り組み、特に防災面についてお伝えします。

※「国土強靱化貢献団体認証『レジリエンス認証』を取得しました」
https://koyo-co.co.jp/blog/resilience-certification/

BCP推進委員会の取り組み

BCPとは、Business Continuity Plan(事業継続計画)の略で、自然災害のように潜在化した脅威による損失と影響を「平常時」に分析し、その結果に応じた対策の検討を行い「非常時」に事業継続を確実に行うための情報や手順、方策などを取り決めておく計画のことです。
当社では、BCPに継続的に取り組むために、BCM(事業継続マネジメント)を行う推進委員会を設置しており、毎年実施している防災訓練の計画をはじめ、外的環境の変化と、会社内部の体制の変化に合わせた運用の仕組みの見直しといった事業継続能力の維持活動の推進、強化を日々行っています。

今年度の主な活動 3点

➀最優先の製品をリスト化

災害時における顧客への供給責任において、まずは、仕様用途に伴い特に重要度の高い製品を列挙。それらの最大復旧日数を設定し、その実現に必要となる材料および製品在庫の確保等を検討。その後、企業を継続させるために時間的・金銭的コストを念頭に置き、リストを完成させます。そのリストをもとに、現在できることを行動へ移しています。

➁設備の免振・制震

➀の完了後、リストアップした製品の生産に関わる設備・検査機器・後工程も含め、免振・制震の準備や代替え加工について検討します。現状は検討段階ですが、各設備に応じた固定方法などの詳細について、専門業者との話し合いを進めています。

➂防災・BCP訓練実施

本年度は、防災訓練から初動復旧対応までの訓練を実施しました。

1.シェイクアウト訓練の実施

「その時にいる場所」で地震が発生したと想定してとっさに身を守るという、従来の防災訓練とは異なる形式の訓練です。
机に身を隠した後は、落下品の危険があることを想定して、ヘルメットをかぶって避難しました。当社では普段から事務所の机や工場の壁に社員一人ずつのヘルメットを設置しています。

2.業務継続責任者から被災状況確認 

社員全員が会社前の駐車場に避難したのを確認すると、会社の外周を回り、窓や壁の破損がないかの確認のほかにも、課長と社員2名からなる1チームを1~3階にそれぞれ派遣し、火災現場や逃げ遅れがないかなどをトランシーバーでの報告を実施しました。
見逃しの防止や、スムーズに動けるようチームワークの向上を目指し、紙が貼られた非常事態の発生箇所の発見・報告といった、より実践的な内容の訓練を行っています。

訓練の最後は、東大阪市消防隊員の指導の元、新入社員や消化係に任命された社員が水消火器の実践訓練を実施しました。

「防災」から「事業継続活動」へ繋げるために

当社では、BCM推進委員会を中心に、上記の活動を定期的に行っています。
継続的な活動から蓄えた知識を活かすことが、従業員及びその家族と会社を守ることにつながると考えているからです。そして、災害が万一起こった際にも、防災・減災だけではなく、事業継続に繋げる活動ができるよう、今後も継続して改善していくよう進めてまいります。